Sensory

18
May
香りフェチという感性 ─ 珈琲とワインの向こうにある嗅覚の世界

香りフェチという感性 ─ 珈琲とワインの向こうにある嗅覚の世界

ある日ふと、自分は「香りフェチ」なのではないかと気づいた。珈琲の湯気を鼻先で深く吸い込む瞬間。ワインのグラスを回しながら、立ち上るアロマの層に没入する瞬間。ただの飲み物を超えた、言葉にならないような満足感がそこにある。これは味だけではない。むしろ、香りそのものに惹かれているのではないか。 そして調べていくうちに、珈琲もワインも、香りを主軸にした「文化」であり、「感性の旅」であることに気づいた。嗅覚がこれほどまでに深く、
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